目次
- 髪にダメージが蓄積する「ビルドアップ」
- 素の髪や健康的な髪・頭皮の状態とは
- ビルドアップ解消中に起こりうる症状と注意点
- 「デトックス期間」には個人差がある
- 硬水地域ではさらに使用感に影響がある
- 液体ヘアケアアイテムとTHE COLDPROCESSの違い
- THE COLD PROCESSソープ ヘアケアカテゴリー以外でシャンプーする場合
- THE COLD PROCESS コンディショナーバーについて
- THE COLD PROCESSのシャンプーバー・コンディショナーバーの消費量や組み合わせについて
- 液体シャンプーを固めた固形シャンプーとコールドプロセス製法のシャンプーの違い
1. 髪にダメージが蓄積する「ビルドアップ」
私たちが日頃、髪をきれいにするために行っているシャンプーやトリートメントですが、実は知らないうちに落としきれていないスタイリング剤やシャンプー、ヘアケア商品に含まれるシリコン成分や水道水のミネラルなども残留している場合があります。それが日々髪の表面に蓄積していき、髪が乾きづらい、ボリュームがなくなる、ツヤが失われる、髪がベタつく…など様々な現象が起きていくのです。これを「ビルドアップ」といい、定期的に解消しなければ、きれいな髪の状態を保つのが難しくなってしまいます。
2. 素の髪や健康的な髪・頭皮の状態とは
健康な髪とは、潤いや自然なツヤ・滑らかな指通りでハリとコシがあり、頭皮は清潔で乾燥や過剰な皮脂分泌がない状態です。
素の髪とは、ヘアカラー・パーマを行わずダメージのない本来の髪の状態を指します。
ビルドアップを解消し、一度素に戻った状態から健康な頭皮や髪を育てていくことが大切です。
3. ビルドアップ解消中に起こりうる症状と注意点
・髪や頭皮の乾燥やきしみ
一般的なビルドアップの解消方法としては、洗浄力の高いシャンプーで定期的に洗う・ビルドアップ専用のアシストシャンプーを使うなどの方法で、蓄積物を剥がして髪や頭皮の状態をリセットする必要があります。
しかし強い洗浄力でシャンプーを行うと、過剰に油分を奪い、乾燥・フケ・パサつき・ベタつき・きしみ・かゆみ・広がり・髪の絡まり…など様々な症状を招く恐れがあります。
THE COLD PROCESSのシャンプーの場合は保湿力の高いオイルを使用しているため、穏やかに解消していきますが、髪の状態によっては上記のような場合になります。
4. 「デトックス期間」には個人差がある
ビルドアップを解消し、リセットすることをTHE COLD PROCESSではデトックス期間と呼んでいます。その期間や症状は、髪の状態や髪質により異なるため、一週間で終わる方もいれば、二ヶ月ほどかかってしまう場合もあり、洗い上がりがどのようになるかも、使用してみなければわかりません。
全て解消されるまでは日常生活に支障をきたす場合や、使い始めは泡立たない場合もあります。
固形シャンプーが初めての場合でも、健康な方はデトックスを感じることなく比較的扱いやすいでしょう。
・カラーやパーマ直後は施術が落ちやすい
デトックスを行うため、ヘアカラーやパーマをかけた直後に使用してしまうと、施術が落ちてしまうことがあります。
最低でも一週間ほどは液体シャンプーを使用し、その後THE COLD PROCESSのシャンプーに戻すなど工夫が必要です。
また、ヘアカラーでダメージを受けた髪は、化学物質による負担がかかりやすい状態にもなっており、デトックス中は使い心地に強い影響があったり、オイルや天然成分を多く含むコールドプロセス製法のシャンプーをすることでより重たく感じることがあります。
ビルドアップを放置するとカラー剤などが入りにくくなっていくため、カラーやパーマを繰り返し行う方は、ダメージの防ぎ方やお手入れの仕方を美容院で相談しながら使用するのが良いでしょう。
ワックスなどのスタイリング剤を利用する場合も、しっかりと泡立てて頭皮を中心にマッサージし、すすぎは長めに行いましょう。
・液体アイテムと固形アイテムの同時使用はNG
症状を緩和しながらデトックスするためには、THE COLD PROCESSのシャンプーの使用頻度を徐々に増やしていくのが良いですが、シャンプー後に使用するのはペアで販売しているコンディショナーバー、またはお酢と水を混ぜた”酢リンス”が良いでしょう。
THE COLD PROCESSのアイテムでシャンプーした直後に、液体のトリートメントを使用してしまうと、剥がした成分を再度乗せることになってしまうため、同時に使用することはオススメしておりません。
液体シャンプーを使用する日はしっかりトリートメントで保湿するなど、始めのうちはコツが必要かもしれません。
・アウトバスアイテムもナチュラルなものがおすすめ
デトックスを行う段階で、症状を緩和するため保湿はしっかりすることも大切ですが、使うアイテムはピュアオイルやナチュラルバームなど、なるべく添加物の少ないものを選び、ここでもビルドアップを防ぐようにしましょう。
5. 硬水地域ではさらに使用感に影響がある
ココナッツオイルやオリーブオイルを使用しているコールドプロセス石鹸は、硬水の成分と反応しやすく石鹸カスが発生する場合があります。
さらに泡立ちも悪く石鹸が髪に残留しやすいため、残留した石鹸が固まって髪に絡まってしまうことがあります。
髪に残ったままコンディショナーやトリートメントをすると、髪に馴染まずさらに石鹸カスが髪に絡まるなど、状態が悪化する恐れがあります。
また、硬水でも合う髪質と合わない髪質の差が激しい場合があります。
クエン酸リンスや酢リンスで中和し石鹸カスを取り除く、シャワーフィルターを替え水質による影響を緩和する、すすぎをしっかりと行い石鹸の残留を減らすなど、軟水の場合よりも工夫が必要でしょう。
6. 液体ヘアケアアイテムとTHE COLD PROCESSの違い
液体のアイテムは、配合されている成分によって指通りの良さやツヤを与えてくれるため、比較的効果を早く感じられたり、数ある商品の中から理想の髪質を選ぶことができます。
一方THE COLD PROCESSのヘアケアでは、髪に良いとされる成分は配合されているものの、健康な髪や頭皮を育て、そこから生まれる自然な指通りやツヤに導くことが目的のアイテムです。
長く使い続けることで、サラサラなツヤのある状態になりますが、使い心地や髪が育つ過程での質感に違和感を感じたり、使用方法に慣れるまでは使いづらさを感じる場合があります。
理想の髪質によっては液体のケアが向いている場合もありますので、ご注意ください。
7. THE COLD PROCESSソープのヘアケアカテゴリー以外でシャンプーする場合
ヘアケア以外のFACE・BODYカテゴリーのソープでシャンプーをしても問題ありませんが、配合成分により向き不向きがありますので、詳しくは別途ご確認ください。
基本的には固形シャンプーが初めての方にはHAIR専用アイテムをお勧めしておりますが、全身を一つで済ませたいという場合は洗浄力や保湿力が高すぎない中間のもの、髪や頭皮に良いとされている成分を配合しているソープ+コンディショナーをお勧めしております。
洗浄力の高い商品(炭・米ぬか等)はデトックスに関わらず、洗い上がりにきしみや指通りの悪さを感じる場合があります。
また、しっとり感が強いもの(ローズ&プラセンタ・ゴートミルク&ペアー等)はベタつきや重たさを感じることがありますが、使用上の問題はございません。
8. THE COLD PROCESS コンディショナーバーについて
コンディショナーバーは、石鹸とは異なり、オイルを固めたオイルバームですので、泡立つとことはありません。
頭皮にはつかないよう注意しながら髪の中心から毛先にかけて直接なじませ、ムラのないようにブラッシングすると使いやすいでしょう。
根本までつける場合は直接なじませず、指先にオイルバームを取り、手グシをするように軽くなじませてください。
さらにドライヤー前にもオイルをつける場合は、髪がベタついたり重くなり、扱いにくくなってしまいます。
コンディショナーバーのみの使用でも、つけすぎると同様にベタつきの原因となりますので、初めて利用する際はコンディショナーバーを少量にするなど、使用量を調節することをオススメします。
9. THE COLD PROCESSのシャンプーバー・コンディショナーバーの消費量や組み合わせについて
・髪の長さ・状態・用途・水質によって消費量は異なります
ロングヘアーの方、髪の状態や水質によって泡立ちが悪い場合は、一度の消費量が多い場合がございます。
・全身に利用する場合
一つの石鹸を髪・体・洗顔全てに利用する場合はその分消費量が増えますので、髪以外にはボディネットや洗顔用泡立てネットを利用していただくと、少量の石鹸でもよく泡立ち、消費量を抑えることができます。
・コンディショナーバーについて
コンディショナーバーは石鹸ではなくオイルを固めたもので、一度の使用量もそれほど多くないため、ロングヘアーの方でも3ヶ月以上持つ場合があります。
・シャンプーとコンディショナーの組み合わせについて
シャンプーとコンディショナーはそれぞれにペアでご用意しているアイテムがございますが、はちみつ&ツバキとハトムギ&シダーウッドの組み合わせ、シャンプー以外の石鹸とお好きなコンディショナーバーを組み合わせていただいても問題ございません。
髪を重点的にケアしたい方は、はちみつ&ツバキ(シリコン入り)を、頭皮を重点的にケアしたい方はハトムギ&シダーウッド(ノンシリコン)をオススメしております。
10. 液体シャンプーを固めた固形シャンプーとコールドプロセス製法のシャンプーの違い
・固形シャンプーにも種類がある
THE COLD PROCESSの石鹸は、熱を加えずひとつひとつ手作りされています。
ですが、同じ固形シャンプーでも液体シャンプーを固形にしているだけのものがあり、知らぬまま利用されている方も多いようです。
・成分表で違いを見極める
成分表を見ると、液体を加工しているものは、洗浄成分が合成界面活性剤であったり、固形にするための硬化剤や安定剤など化学成分が含まれているため、添加物が多く表記されていたり成分表がより複雑な場合が多いでしょう。
一方コールドプロセス製法の固形シャンプーは、洗浄成分が植物由来のオイルで、精油などが主成分となっています。シンプルな成分表で、化学的な添加物が少ないことが特徴です。